読了(53/100)
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/02/04
- メディア: 単行本
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医学用語が頻繁に出てくる割にはすんなりと読めた。途中までは淡々と読み進めてただけだったけど白鳥が出てきてからはいっきにおもしろくなった。濃すぎてちょっと疲れるけどこの人が出てきて空気がちょっとかわった。結局犯行自体は医学的解決で幕を閉じるんだけど、犯行に至る彼の心情は理解できないけどこういう人はいるんだろうなーと漠然と思った。医者がこんな人ばっかりだとイヤだけど。
最初に田口が聞き取り調査をした時と、後で白鳥が聞き取り調査をした時のみんなの反応がすごくおもしろいなーと思った。人って聞き手によってこうも変わってしまうんだな。でも両方があるからボロが出たりするんだろうけど、最初の印象とみんなガラッと変わる。
個人的には田口先生はすごく好きです。のんびり出世とは無縁に生きてたい人だけど案外心の奥底には熱いものがある人でした。