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光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

「常野」といわれる人々を描いた短編集。
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから。不思議な力をもった常野の人たち。自分は何のために存在し、どこへ帰るのか?不思議な力を持っているがために追われ、殺されていった仲間たち。光紀の今後も気になるし、亜希子がやらなければならない大きなことも黒い塔も気になる。どこかで繋がっている連作短編で、色々な人物が横に繋がっている。「光の帝国」ではかなしかった出来事も「国道を降りて…」での再会、とかすごくほっとした。不思議さと物悲しさと優しさがいっぱい溢れた作品。