読了(44/100)
- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: 単行本
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大学生の泉が高校生の時好きだった葉山先生。後輩の手伝いをする事で彼と再会し、小野とも出会い。
葉山はずるいね。泉に甘えっぱなしでずるい。彼の出した結論は本当にずるいし意味がわからない。どうしてこういった道になるのか。でも何が一番ずるいかというとラストですかね。あれ、自分なら一生知りたくないけど知って涙した泉の気持ちもわからないでもない。
女の人ってなぜかダメな男に惹かれる人が多いなと常々思うけれど、泉も結局はそれじゃないのかな。高校のあの時にそばにいてくれた葉山先生、ではなくて、つらいことを打ち明けてくれてダメで弱い葉山先生、が好きなんじゃないのかなあ?憶測だけど。だって与えるだけでいいって、そんな感じがした。あと小野くんもどうでもいいけど頭が悪いです。こんなにしてあげたのに何もしてくれないアイツなの?って言う時点でお前は選ばれないよ、と思うんだけど、どうなんだろうね。確実にアタシは選ばない。
小野くんも不憫だよなあ。忘れてなくていいからつきあって、って言って、結局は信じられなくて自滅していった。あの変貌振り、泉的には好きだったよ信じて、と思っても、自分が好きになってつきあってもらってると思ってる側からは信じられない事もあるしね。ああ不憫です。この作品は男がダメ男すぎる。
すごくよかったと言ってる人を見かけるけれどそうでもなかった、かなあ。うーん。